中野翠は『月刊ASAHI』1992年7月号の「20世紀日本の異能・偉才100人」の広瀬正の項目で、
SF小説にはあまり興味はないのだが、それでも広瀬正の『マイナス・ゼロ』『ツィス』『エロス』『T型フォード殺人事件』は夢中になって読んだ。
と書いている。この特集は、朝日ワンテーママガジン『20世紀ニッポン異能・偉才100人』(1993年11月)としても刊行されているが、広瀬の項は再録されていない。中野が初出で書いたものは、広瀬の経歴について特に目新しい内容はないので、カットされても惜しいものではなかったが、今になってみると広瀬の名がないのはちょっと残念な気がする。なお、中野が担当した人物は、尾崎翠、快楽亭ブラック、山名文夫だけが再録され、広瀬のほか、笠置シヅ子、藤村有弘、ティナ・ラッツ、中原淳一が再録されていない。この朝日ワンテーママガジンは文庫化してほしいものだ。
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twitterは最近つながらないことが多いが、困ったものだ。