神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

田中貴子『中世幻妖―近代人が憧れた時代』(幻戯書房)

甲南大学図書館の館報『藤棚』23巻1号、2007年4月の「自著を語る」で、田中貴子先生は、
「今後五年間、長期休暇は書き下ろしのため差し押さえされていますが、「骨と死体の文学」「京都論批判」などなど、構想はいっぱいです!」としていた。しかし、その後昨年春慢性疲労症候群になったため、予定は大幅に狂ってしまったと思われる。『出版ニュース』の「今年の執筆予定」によれば、「今年、確実に刊行できるのは、『一冊の本』に二年ごしで連載していた「近代知識人の見た<中世>」を補筆訂正したものです。これは幻戯書房から、六月頃の予定。新潮選書の『京都論(仮)』は続行中で、多分二〇一一年春になるでしょう」とある。
幻戯書房のホームページによると、「近代知識人の見た<中世>」は、『中世幻妖―近代人が憧れた時代』のタイトルで、6月上旬に刊行されるようだ。

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