神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

小熊英二『1968』にあの古書店主が

何年も前の『×砦』という古書目録のあとがきにこんなことが書いてあったと思う。店主は、学生運動の活動家のブラックリストで企業の人事担当者向けのものを長い間捜し求めているという。そのリストには、かつて全共闘の活動家だった店主の名前が、糸井重里らとともにあがっているはずだという。畏友の誰ぞが、その古書店に行ったというので、そのことを教えてあげたら、「あのおっさんが、全共闘の元闘士とは!?」と驚いてしまったことがあった。肝心の目録は処分してしまったので、わしの記憶違いだったらどうしやうと思っておったら、にゃんと『1968』にその人の名前が・・・

小熊英二は、元東大全共闘の××××が連合赤軍事件後しばらく悪夢に悩まされた経験を1995年に述べているとして、NHK取材班『戦後50年その時日本は 第3巻』(日本放送出版協会、1995年11月)から引用していた。同書を見ると、××××は、安田講堂の攻防戦に岡山大学から参加していたという。いやいや、やっぱりわすの記憶は正しかったのじゃ。

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伝書鳩が楽しいお便りを運んできてくれたが、今回はパスしておこう。すまんだす。

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黒古一夫書評集 戦争・辺境・文学・人間 大江健三郎から村上春樹まで 』(勉誠出版)が出てた。お騒がせ*1の『1Q84』の書評も収録。
黒古一夫書評集 戦争・辺境・文学・人間 大江健三郎から村上春樹まで

*1:昨年7月13日参照。