秋庭太郎『考証永井荷風』がいよいよ来月14日岩波現代文庫から中村良衛氏の解説で刊行。これに関連して、川本三郎氏が、菅野昭正世田谷文学館長との対談で、
(略)今度も秋庭太郎さんの荷風伝も出るし。秋庭さんという方も面白い方でニューギニアで奇跡的に生還された方ですよね。それで荷風論を仕上げたあとにお坊さんになったんですよね。だから、秋庭さんにも興味があって調べたいと思っているんですよ。
と言っていた。秋庭が坊さんになったというのは、紅野敏郎氏も『「學鐙」を読む・続』で、「そのような荷風に惚れ抜き、みずからも独身を通し、最後は僧籍に入り、京都で死去した*1秋庭太郎も天晴れな文人研究者というべきか」と書いている。秋庭は、復員後、日本大学図書館に勤め、副館長となり、芸術学部、商学部の教授も歴任。坊さんになっていたとは知らなかったが、本当だろうか。
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『1Q84』の3はさすがに、山積みしてある本はすべて初刷だった。1・2の時は、初刷はおがめず、いきなり増刷分だった。