神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

南大曹・博一族

漱石が亡くなる前、治療に当たった3名の医師は、真鍋嘉一郎、宮本叔、南大曹。このうち南は、南胃腸病院長で、社会心理学者南博の父親に当たる。博は「又木の叔父の妻亀子は大倉喜八郎の孫」というので、調べてみると、確かに大曹の妻満子(明治23年生)は、又木享三の妹で、亀子(明治29年生)という女性は、大倉喜八郎の三女ツル(明治10年生)と高島小金治との間の次女で、又木周夫(明治27年生。鹿児島県の又木治太郎の次男)の妻である。ただし、周夫、享三、満子の関係は確認できない。

このほか、博の母方の祖母又木菊子は幕臣石川周二(潮叟)の長女で、弟は動物学者の石川千代松という。これも、千代松が周二の次男で、東日記者の欣一*1の父であることは確認できるが、菊子との関係は確認できない。

また、博は書いていないが、千代松の妻貞子は、箕作麟祥の長女で、妹の操子は長岡半太郎の妻に当たる。

博の記述に基づくものは、ウィキペディアにも記載があるが、実際にそのとおりか他の文献で確認していないようだが、どうだろう。

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国会図書館にない雑誌・・・札幌人、北方人、Sanpo magazine、HB。spinはある。
スタジオジブリの『熱風』が、新たに雑誌記事索引採録誌に選ばれた(「http://www.ndl.go.jp/jp/data/sakuin/sinki_sairoku.pdf」)。3月号の村上春樹特集が効いたか。

*1:石川欣一には何冊も煙草関係の本があり、愛煙家か。