富士正晴が七丈書院とともに顧問をしていた石書房については、「spin-edition」に、竹内勝太郎『詩論』(昭和18年3月)の発行者は「前高一 東京市四谷区新宿一ノ八小原ビル」とある。この石書房も戦時中に企業整備されており、『戦後雑誌発掘』によると、宋栄堂、大和書院、電気書院、山本又新社、鵤故郷舎とともに(株)秋田屋(田中太右衛門)として統合されている。前高一の経歴は不明だが、『全国書籍業組合員名簿 昭和十三年一月現在』*1所収の「東京書籍商組合員」に販売業としてあがっている「蒲田区南六郷一ノ二〇 十年堂 前高一」と同一人物と思われる。十年堂の書籍としては、福岡県立図書館所蔵の佐藤春治『英単語新諳記法』(昭和16年)ぐらいしかないようだ。
(参考)2月6日
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勉誠出版から『有島武郎事典』刊行予定。谷崎潤一郎事典は出ないか。
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オリンピックに負けじと、『sumus』13号も銅メダル。東京堂書店のベストセラーの話。噂によると、正しくは金メダルという話もある。