神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

野依秀市と北大輝


佐藤卓己先生の『考える人』の連載「天下無敵――戦後ジャーナリズム史が消した奇才・野依秀市」に、売文社の堺利彦が出てきた。
さて、その野依だが、太田宇之助の日記に出てくることは10月7日に紹介したが、同日記にまだあったので紹介しておこう。

昭和18年3月22日 野依秀市来寧、十数年振りにて会ふ。既に白髪となれるを見て、人生の過ぎ行く姿を他人を通じて見る。夜久し振りに重光大使に、野依、笹川良一氏弟、北一輝子息等と共に招かる。野依氏相済(ママ)らずの向ふ見ずの議論にあてらる。


「重光大使」は重光葵駐華特命全権大使。「笹川良一氏弟」は春二か、了平か特定できない。「北一輝子息」は、北大輝で、昭和20年8月上海で客死することとなる。

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駅でフリぺをもらい、書店で雑誌の立ち読みのついでに出版社のPR誌をもらい、家に帰っては書物ブログとツイッターをチェック。これでは、猫猫先生の著書に限らず本が売れないわけだすね。