クラークの『月世界植民地』を石川信夫と共訳した船津碇次郎は、歌人のようだが、よくわからない。
ググると、ウェッジ文庫の担当者によるブログ(「qfwfqの水に流して Una pietra sopra」)がヒットする。
今のところ、次のようにしておく。
ウィンダムの『海底の怪』の訳者国松文雄は、レイ・ブラッドベリの『華氏四五一度』などの訳者南井慶二と戦前朝日新聞社の同僚。斎藤晌とは、東洋大学つながりと同郷(愛媛県)のようだ。
この人の経歴は、非常に面白い。『わが満支25年の回顧』(新紀元社、昭和36年11月)などによれば、
国松文雄
大正8・9年 杉浦重剛の私塾称好塾に生活し、大陸問題に志す
13年3月 東京商科大学本科卒
15年〜昭和7年9月 朝日新聞特派員として奉天、香港、大連に駐在
8年5月 朝日新聞社を辞し、満鉄経済調査会嘱託となる
9年5月 興中公司設立され、同社大阪事務所長となる
14年9月 北支開発会社大阪事務所長を兼任
18年9月 上記両社を辞し、華北綜合調査研究所研究員主席として経済調査研究に従う
21年 終戦後北京で天津地区日籍技術人員自治会監事に選任され、国防部国際問題研究所に在籍、帰国時まで日本人学校教師
23年 中華民国国下最後の引揚者として帰国
金丸裕一先生監修で復刻された『中国紳士録』にも出てくる人物である。
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読売新聞は、「読書委員この1年」と、「読書委員が選ぶ2009年の3冊」。黒岩さんも登場。マイケル・ポーラン『雑食動物のジレンマ』、今橋理子『秋田蘭画の近代』、デイビッド・オクエフナ『アルベール・カーン コレクション』の3冊。来年も読書委員を続けていただけるようで、なによりである。「忘れ難い本と出会えた幸せな一年だった」とあるが、来年こそ本当に「幸せな一年」となることを願ってやまない。
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オタどんも、2ちゃんに「オタさんはイヤミでまだ『大河ドラマ大全』て書いてるのかな? 」と教えられ。