神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

関東大震災後の玄文社


結城禮一郎の玄文社だが、関東大震災後の状況が岡本綺堂の日記に出てくる。

大正12年10月4日 玄文社の小林徳二郎君がたづねてくる。小林君は浅草の自宅も焼失、玄文社も焼失、しかも同社は新家庭、新演芸、劇と評論、詩聖の四雑誌発行を一時休刊することになつたといふ。


  14年6月5日 午ごろに玄文社の小林徳二郎君が来て、新演芸も一時休刊に決したといひ、色々の事情を話してゆく。


    8月3日 十一時ごろに小林徳二郎君が来た。同君はラヂオ放送局に勤めることになつたさうで、七日の夜にわたしの講演を吹き込んでくれといふ。


新演芸』は大正5年3月創刊。編輯兼発行人は野村久太郎。大正12年10月〜12月休刊となるも、13年1月号から再開。14年4月号で休刊となっている。
『詩聖』は大正10年10月創刊。編輯兼発行人は長谷川巳之吉大正12年9月号で休刊。

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専修大学も新書を。『ケータイ世代が「軍事郵便」を読む』(専修大学、2009年11月)。この新書「SI Libretto(エス アイ リブレット)」は、3冊目らしい。
ケータイ世代が「軍事郵便」を読む (SI Libretto)