神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

松宮春一郎の『世界聖典全集』と久保田米斎

久保田米斎は松宮春一郎の『世界聖典全集』の装幀を担当したらしい。『日本近代文学館年誌』5号、2009年10月に、久保田の日記*1が掲載されているので、引用する。

大正11年1月16日 朝松宮春一郎君来り聖典全書*2の装幀のことを依嘱せらる


    2月7日 聖典全集の表紙及び扉画を描く 恰も出来上りし時松宮氏の使价来る


    2月15日 (略)松宮氏主催の聖典全集の会合に陶々亭へゆく 高楠、白鳥、黒板、村上(専精)等の諸博士其他の人々と卓をかこみて談す 白鳥氏のゐらるゝたげ(ママ)にとかく談話は言語学上のことなりしか食をなすと共に料理談となり終に白髪そめのはなしとなりたるは面白かりき こゝにても木村鷹太郎氏はだいぶ問題となりゐたり


松宮については、最初に(昨年3月25日参照)言及して以来、随分色んなことが判明してきた。

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週刊東洋経済』は中古品特集で、三省堂古書館にも言及。

*1:久保田米斎「夜潮閣日録」

*2:原注:聖典全書=『世界聖典全集』(世界聖典全集刊行会)のことか。