神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

大日本興亜同盟に加盟していた世界紅卍字会後援会


大政翼賛会の指導の下に昭和16年7月に結成されたのが、大日本興亜同盟。この団体については、一昨年3月29日に言及したが、思っていたよりも重要な団体だったようだ。当初は53団体から発足したが、『興亜』2巻9号(昭和16年9月18日)には「大日本興亜同盟加盟団体一覧」として61団体が記載されている。幾つかを拾うと、

日満中央協会
日華学会(会長細川護立)
東方文化学院
東方文化研究所
東洋精神研究会(理事長諸岡存)
東南亜細亜民族解放同盟(会長安達謙蔵)
東亜同文会
東亜研究所(総裁近衛文麿
東亜建設協会(理事長遠藤柳作)
大日本同志会(理事長松本徳明)
大日本経国連盟(総裁一条実孝)
大東文化協会(会頭松平頼寿)
亜細亜協会(会頭松井石根
太平洋協会(副会長永田秀次郎
対支同志会(世話人岩田愛之助外三名)
南方調査会(報知)(理事長坂本俊馬)
日本大学興亜研究所(理事長山岡万之助)
興亜青年運動本部(代表者児玉誉士夫
黒龍会(会長葛生能久)
斯文会
政教社(主幹入江種矩)
善隣協会(会長一条実孝)
世界紅卍字会後援会(理事長代理松井七夫)


なんと、片岡貢の報知新聞南方調査会も、小田秀人の世界紅卍字会後援会も加盟していたのだ。同後援会は他の加盟団体とは異質のような気がするが、代表者だったと思われる遠藤柳作が同盟の副理事長だった関係で、加盟したのであろうか。


大島豊が理事長を務める善隣協会も加盟している。大島は、同盟の常務理事で、戦後「興亜同盟理事」を理由として、公職追放。解除後は、東洋大学理事長・学長となった。

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