京都帝国大学文学部講師で、戦後国会図書館副館長となる中井正一が、加古祐二郎の日記*1に出てくる。
昭和10年11月24日 夕から総長の古希の祝賀会をホテルで行う。済んでから、皆と河原町を歩いた。途中で、美学の中井氏*2と久しぶりに出くわす。
久しぶりに菊水の二階で皆とビールを飲む。中井氏も後からやって来て、話をする。更に、皆と別れて、中井氏達数人と飲み談じる。氏のパトスとエネルゲイアとを愛し、且つ羨ましく思った。
加古は滝川事件に際し、佐々木惣一教授らと共に京大法学部講師を辞職し、この時は立命館大学法経学部助教授。中井の『世界文化』(昭和10年2月〜12年10月)の準同人だったという。
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