徳川夢声、明治27年4月生まれ。国木田独歩と面識はないと思われるが、その戦時中の日記*1に独歩社に関する記述がある。
昭和20年4月21日 海軍艦政本部が、コールターヲ塗ッテイタ。国木田独歩ガ籠ッテイタ、新古文林社ノ古イ建物ガ、エイサエイサト縄デ引カレテイタ。
「新古文林社」は独歩社のことだろうが、この時点では空襲の被害を免れていたようだ。しかし、この日に強制疎開措置による取り壊し(又は移設)を受けたということだろうか。黒岩さんの独歩本によれば、独歩社は芝区桜田本郷町十七番地(現・港区新橋一丁目)にあったという。しかし、夢声はよくこの建物が旧独歩社とわかったものである。
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『文学界』の「文学と出会う場所」特集は、「文学フリマ」*2とか「高遠ブックフェスティバル」の話。『本が好き!』のナンダロウ氏の連載「本町通り(ブックストリート)を歩こう」の最終回も同フェスティバルの話であった。