神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

今橋理子さん


今橋理子『江戸の花鳥画』(スカイドア、1995年4月)は荒俣宏氏の博物画本に凝っていた頃、読んだ。同書によると、

さらに本研究の中核をなす、<江戸の博物学>という重要な鍵は、比較文化文学の芳賀徹先生の著作から多大な影響を受けたことは言うまでもない。学部生の頃、二、三ヵ月に一度、先生を中心として開かれていた「博物図譜研究会」に、文字通りその「末席」に加えて頂いて、珠玉の博物画を間近に見せて頂く機会を得たことも、江戸の博物画自体の魅力にとりつかれる大きな要因となった。


今橋さんは、学習院大学文学部哲学科(美術史専攻)を1987年卒業。今橋映子さんの妹らしい。


(参考)小谷野敦『東大駒場学派物語』
今橋映子の指導教官だった川本は、妹の本*1も読んで「若貴兄弟みたいなもんだ」と絶賛していた。当時、私が二冊本を出してもどうにも話題にならず苦しんでいた*2のは前にも書いたが、周囲のこの華やかさを見れば理解してもらえるだろう」

                                                    • -


7月18日から印刷博物館で「近代教育をささえた教科書 東書文庫コレクションを中心として」展。はほへほ氏が好きそう。同ギャラリーでは8月4日から「戦後教科書のあゆみ 東京書籍発行教科書をもとに」展も開催するらし。教科書づくめなり。

*1:今橋理子『江戸の花鳥画』のこと。

*2:先月20日参照。