神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

松宮春一郎と黒龍会


世界文庫刊行会の松宮春一郎らしき名前を再び見かけることができた。それも黒龍会出版部発行の『亜細亜時論』とは、驚きますね。同誌1巻1号(大正6年7月1日)所載の「有志消息」によると、同年6月13日、尾張町松本楼で、国民外交同盟会及丙辰会、国民義会の合同主催により、中西正樹、佃信夫の両氏、渡支の送別を兼ねた対支有志懇親会が開催され、両氏のほか、49人の参加者がいたが、その中に松宮春一郎という名前がある。出席者の一部を挙げてみると、

大竹貫一、中井喜太郎、五百木良三、田鍋安之助、伊東知也、上泉徳彌、小川平吉、松宮春一郎、小泉又次郎、小泉策太郎、川島浪速、葛生能久、内田良平田中弘之、小川運平、松平康國、押川方義


小泉又次郎は小泉元総理の祖父。その他にも、黒岩さんの『日露戦争勝利のあとの誤算』(文春新書)に出てくる名前が見える。この松宮が、あの松宮と同一人物という確証はないが、そうだとすれば、松宮の人脈の広さをうかがわせる資料である。


(参考)昨年3月25日

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お言葉ですが…〈別巻2〉