神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

女の子を古本屋に連れ込んだ井上章一青年


初デートには失敗は付き物。しかし、京大に入ったばかりの井上章一青年のやらかした失敗はとんでもなく大きかった。「古書哀話」『京古本や往来』78号(1997年10月15日)によると、中学高校と男子校だったため、同年齢の女性と30秒以上会話をしたことがなかった井上青年が、大学に入って、ようやく実現した念願の初デートの行き先は、河原町*1だった。ところが、そこでふと目にとまった古本屋に彼女を連れて入ったのが運の尽き。店を出た時には、彼女の態度はがらりと変わっており、結局ふられてしまったという。後日聞こえてきた彼女にふられた理由とは、「きたない本がならんでいるところへひっぱりこまれて、ほんとうにいやだった。もうあんなのはこりごり・・・」だったという。ああ、やはりデートの途中で古本屋へ入ってはいけないという教訓だろうか。ん、誰ぞもデートの途中で古本屋へ入ったことがあると言っていたような・・・

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『東大駒場学派物語』が東京堂書店の今週のベストセラー第7位に返り咲き。毎日新聞を止めた(?)猫猫先生は日経を取るべきか!?

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大正11年
2月 <海岸と都会> 人間
4月→3月 <なんのかゝはりもなし>
6月  <手紙にあらず> 人間  
7月 「白酔亭漫記4」新潮→新小説
9月 <私の話したかつた事−さうしてちつとも話せなかつた事> 演藝画報
11月 <舞台監督としての私> 新演藝
12月 <自ら血気盛んなるを思ふ>→<自ら血気盛なるを思ふ>


「関西古本市予定表2009」はみやこめっせを忘れているような。

*1:単に「河原町」という場合は、三条河原町四条河原町間を指す。当時は北山のおしゃれな店とか、京都駅ビルもなく、京都の学生がデートする場所は京都では河原町しかなかった。