神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

トンデモ本の殿堂狩野文京堂


林哲夫画伯の「daily-sumus」に出てた京都の狩野文京堂。初めて行った時、今で言うところのトンデモ本の山で驚いたものである。左側の入口から入った所の棚に、神代文字反ユダヤ主義、日ユ同祖論などの本がてんこ盛りだった。酒井勝軍や包荒子*1らの本、『さすら』、『日本及日本人』がごろごろころがっていたと思う。特に『大本七十年史』の上巻だけあったのが印象に残っている。いつか買ったろうかと思っていたのだろう。右側の入口の方は多分一般書だったと思う。数年前のぞいたが、白いカーテンが閉まっていて、がっかりした覚えがある。あのじいさんには色々話を聞いておけばよかった。

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巽孝之氏は、1997年から1998年まで読売新聞読書委員、2005年から2008年まで朝日新聞書評委員で、新聞の書評では黒岩さんの先輩に当たる。『想い出のブックカフェ 巽孝之書評集成』の「エピローグ」で「とくに仙台の高校で教鞭を執る大学時代の級友から「毎週日曜日に「決まって届く手紙だと思って読んでいた」と言われたときには、我が意を得たりの思いだった」と書いている。今週は黒岩さんからの「手紙」はなかった。しょぼーん。

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中村文雄大逆事件と知識人―無罪の構図』(論創社)はそろそろ出るか。
大逆事件と知識人―無罪の構図

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芸術新潮』5月号は「ムーミンを生んだ芸術家 トーヴェ・ヤンソンのすべて」特集。
わすはスナフキンのやうに自由に生きたいが、誰ぞにはノンノンのやうに素敵な彼女が見つかりますやうに。

*1:安彦良和虹色のトロツキー』にも出てくる安江仙弘と同一人物とする説と別人とする説がある。