神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

謎の樋口二葉(その2)


『学海日録』は索引があるので、もしやと思い、樋口二葉(新六)を探してみたら、出てきました。

明治22年12月26日 東西新聞の社員樋口新六来りて余に寄稿を請はれたり。去る日評劇の約ありしに、謝儀の事、約の如くならざりしかば暫く休みたり。もしその約の如くなれば子細なし、他の稿の如きは日刊新聞には載する事能はずと答き。


文意がよくわからないが、東西新聞(東京絵入新聞の後継紙)の記者だったことはわかる。


(参考)4月14日

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某氏のメモには出てこないが、F市の駅前にはめったに開店しない古本屋があった。江原小彌太『心霊学』上・下の端本があったと思う。『古美術』の写楽特集を買った覚えがある。
追記:場所を言うのは難しいが、北口を出てすぐの細い道を左手の方向に行き、少し行って、右に曲がれば、ブックスや西友がある方向へ向かう国道へ出ることになるが、その「右に曲がれば」という交差点(信号機なし)にあったと思う。


東條文規『図書館という軌跡』(ポット出版)が出てた。
図書館という軌跡


安食文雄『モダン都市の仏教』(鳥影社、2006年9月)を立ち読みしたら、沼津の古典社が出てきた。と言っても、新知見が書いてあるわけではなく、『明治大正発売禁止書目』の発行所として言及されたもの。『古本年鑑』も出てきた。

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INAXギャラリーでは「チェコキュビズム建築とデザイン 1911-1925 -ホホル、ゴチャール、ヤナーク-」展開催中。5月23日まで。無料。


「書物蔵」一昨年6月19日によると、

3)関根喜太郎の自筆書簡(66通)

これ! これが最大限に重要。やっぱり一次史料がこの世のどこかに残っていたりもするんですなぁ。

これは、小野庵, 保蔵 ‖オノアン,タモゾウ(1897〜1950)(ニヒリスト、歌人)宛の関根の書簡。

藤枝文学館(H19秋会館予定)に寄贈された史料に、小野庵宛書簡があり(ネットによる)、そのなかに関根喜太郎が書いた書簡があったらしい。2004年に南陀楼アヤシゲ氏がメルマガhttp://www.aguni.com/hon/review/back/168.htmlで紹介している資料群のことであろう。2005年には、藤枝市郷土博物館で文学展「郷土の文学者 小野庵保蔵」10/23(日)〜11/30(水)というのもあったらしい。


藤枝に行く用事ができた。なんちて。