神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

太田英茂−本郷教会から食養会経由東方社へ−


戦時中対外宣伝グラフ雑誌『FRONT』を発行した東方社昭和18年にその事務総長を務めた太田英茂という人がいる。多川精一氏による伝記『広告はわが生涯の仕事に非ず 昭和宣伝広告の先駆者・太田英茂』(岩波書店、2003年11月)という本があって、同書に掲げられた太田自筆の経歴書を見ると、

日本組合本郷基督教会伝道師
海老名弾正博士主筆雑誌「新人」編集
思想雑誌「新人」主幹・・・廃刊
花王石鹸株式会社長瀬商会・支配人 広告部長
社団法人食養会常務理事
参謀本部対外宣伝機関東方社事務総長


といった経歴の持ち主のようだ。巻末の年譜によると、食養会に在籍したのは、昭和10年頃とされる。唐突に食養会が出てくるが、桜沢如一とはどういう関係だったのだろうか。


(参考)太田は、『新人』を海老名弾正から引継ぎ大正13年1月号から15年1月号まで編輯発行人となっている。執筆者には、黒田礼二、麻生久、吉野作造青野季吉新居格秋田雨雀、今中次麿、茂森唯士、佐野学などの名前がある。食養会については、2006年3月15日同年5月25日東方社については同年12月2日一昨年6月21日同年7月15日同年9月13日

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