神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

日露戦争ふたたび


いよいよ11月から放送が始まるスペシャルドラマ『坂の上の雲』。司馬遼太郎の原作と島田謹二の研究との関係はよく知られていると思うが、芳賀徹先生にも語ってもらおう*1

芳賀 島田謹二先生が僕の先生だったんですが、先生は大変な海軍マニアで、司馬さんが『坂の上の雲』なんかを構想してるころに、もう秋山真之広瀬武夫をやっていた。大学院のゼミでは、秋山真之の海軍大学での講義録とか、広瀬武夫のロシアからの海軍省宛ての報告書とか、読まされていたわけです。だから司馬さんが出てきたときは、「おやおや、こんな島田謹二と同じものをやって」という感じがしました。(略)
山折 『坂の上の雲』での広瀬武夫の、たとえばロシアとか欧米における活躍ぶりっていうのは、島田さんの仕事に全部乗っかっているんでしょう。
芳賀 全部ではないでしょうけれど、もちろん使っていますね。司馬さんもこの「同志」の連帯感は自覚していて、島田謹二先生のお祝いの会などがあると、よく大阪から駆けつけてくれて、われわれの三倍ぐらいの会費を払って挨拶をしてくれました。司馬さんの厚意は、本当にありがたかったですね。


ドラマの放映で島田の研究にも再び光が当たりそう。しかし、日露戦争と言えば、やはり黒岩比佐子さん。黒岩さんの出番も多くなりそう。
日露戦争 ―勝利のあとの誤算      文春新書

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松屋銀座の「中原淳一展」。さすがにおっさん一人では行けぬ。いや、別に見たいわけではないけど。

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増田賢一『女の子をかわいく撮る108の方法』を見る。ていうか、撮らしてもらえるおにゃのこをどうやって捕まえるだすか(汗
女の子をかわいく撮る108の方法

*1:河合隼雄山折哲雄芳賀徹の鼎談「国民文学としての司馬遼太郎」『中央公論』1996年9月臨時増刊号。『司馬遼太郎の跫音(あしおと) 』中公文庫所収。