神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

山口三之助の催眠術講義


久し振りに催眠術ネタ。小林一三の日記に出てきた。

明治35年10月29日 三友クラブに哲学博士山口三之助氏の心理学的サイ眠術の講義があつた 中々面白い、そして不思議なものだつた


     12月10日 三友倶楽部ニ高橋某ノ骨想[ママ]学ノ話が存つた、余り感心シナイ


山口はこの年の9月に帝国催眠学会を創設したばかりである。骨相学の方はおまけ。「高橋」とは、おそらく高橋邦三と思われる*1

                                                                            • -


次の『週刊現代』の「リレー読書日記」で、内澤旬子さんが、小谷野敦『美人作家は二度死ぬ』(論創社)を取り上げるらしい。ワクワク。

*1:市島春城の日記明治36年9月18日の条「五時より坂本町銀行集会所ニ開きたる金曜会ニ出席す。来会の高橋邦三より骨相の批評を受け、十時散会す」、同年12月15日の条「高橋邦三、心性学院拡張之儀ニ付来話」。