小熊虎之助が「現代変態心理考」(『行動』昭和10年5月号)で霊術家に言及している。
私は昭和八年に△△△で○○氏の御好意によつて、東京市内で開業してゐるこの類の治療家の住所姓名を残らず調べて貰つたことがある。(略)しかるに昭和五年十二月から八月[ママ]六月末日までの精神療法だけの警視庁への屈[ママ]出として二百七十九名あつたのには驚かされた。しかもそれが色いろの名称を自ら名告つてゐるのである。
試みにそれらの名称のうちの少し変つたものを拾ひあげてみると、次のやうなものがある。心霊療法、根元療法、光霊法、活力転換療法、神理教神宝法、神霊術、真明療法、念神気合術、自律自癒療法、磁体療法、一條流気合壓勝術、一元同化療法、心霊交感哲理療法、神力術、最大天神教神術治療、霊波術、心王触手気合療法、物心綜合回生術、龍神流仙術、妙法人視学治療、観自在療法、人身自由術、霊妙術霊媒教化整調法、観音力気合術、精神修養不動千里眼、精神感応反射複合治療などである。
あれ、「一元同化療法」ってどこかで聞いたやうな。
(参考)昨年7月27日
なお、本号には里見とん、堀口大學、佐藤春夫の鼎談(司会:舟橋聖一)「文學を三大家に聴く」が載っている。
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「daily-sumus」によると、『文献継承』(金沢文圃閣)13号の書物藏「戦時読書運動の決定的瞬間:堀内庸村と国民読書」は「はなはだ力作」らしい。
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『30歳の保健体育』(一迅社)なる本を見た。ん、「いったいお前いくつやねん」って(汗
『出版ダイジェスト』1月11日号から南陀楼さんの「再読愛読」が始まった。初回は『ビールと古本のプラハ』(白水Uブックス)。