神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

里見とんとカフェー


ライオンにいる里見とんについては、4月4日に言及したので、別のカフェーと里見を披露しよう。荷風の『断腸亭日乗』によると、

大正10年9月14日 (略)独食事をなし有楽座久米氏を訪ふ。松山画伯里見醇[ママ]とプランタン酒亭に至る。


「久米」は久米正雄ではなく、久米秀治(新福亭主人)という人らしい。「松山画伯」は松山省三、プランタンの経営者。


小谷野氏の里見伝は、数えるまでもなく谷崎伝よりも登場人物が多いが、「これでもある程度は省いている」という。おそらく、谷崎伝執筆時と同様、未公表だが詳細な年譜が作られているに違いない。その年譜に書かれているかもしれないが、里見伝には書かれていないエピソードを来年も紹介していくつもり。


追記:久米秀治については、里見伝に大正9年1月「有楽座の久米秀治」から武者小路の「罪なき罪」の演出を頼まれたことが出てくる。


今年もあと1日。皆様には色々お世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。よいお年を。


さて、神保町でオタフタしてくるか。古書モールはあいているかすら。←開いてた。

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森まゆみ「てくてく歴史散歩」→「http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/mori/index.html?091226


神前悠太・新開進一・唯乃博『学歴ロンダリング 楽して東大卒の学歴を手に入れる方法教えます』(光文社ペーパーバックス)なる本が出てた。


NHK教育の「あの人からのメッセージ」で岸本葉子さんを見るか。

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『いける本・いけない本』で中嶋廣氏(トランスビュー)が栗原哲也『私どもはかくありき−日本経済評論社のあとかた』(日本経済評論社、非売品)を「とにかく滅法面白い」と書いている。「きちんと手紙で頼めば、「在庫がある限りお頒けする」とのこと」である。森氏とか誰ぞは持っているかすら。