神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

加藤周一と辰野隆


加藤周一については御専門の(?)「sheepsong55氏」にまかせておけばよいのだが、『羊の歌』に戦時中の辰野隆の言動が出ているので記録しておこう。

(略)辰野教授は、大声一番、「ぼくは大東亜戦争大賛成だ」という、「ただし・・・」。その「ただし」の後で少し休んで、「ただし前途有為の青年を殺すのではなく、年の順に上から兵隊にとるとすればだ。参謀本部の連中とか、鈴木君やぼくのように前途無為の方から、戦場に送っちまえというならば、ぼくは大東亜戦争大賛成だね」。辰野先生は、いくさのはじめの頃、日本軍の大勝利をよろこんでいた。「真珠湾」は、「痛快な」活劇であった。「天皇陛下」は尊ぶべきであった。しかし権力をほしいままにした軍人と軍国主義に便乗した人々の心情は、充分に見抜いていて、突然、思いがけないことをいい出すことがあった。


辰野の「ざまあみろ」発言(5月28日参照)の出典は、未だ不明。

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「ミナミ」の範囲らしい→「http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK200812050103.html