神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

里見とんの原稿料


モダニズム出版社の光芒 プラトン社の1920年代』からの孫引きだが、西口紫溟『五月廿五日の紋白蝶』(博多余情社、昭和42年)に、プラトン社における作家の原稿料(一枚当たり)が載っているらしい。

15円 幸田露伴


10円 田山花袋佐藤春夫、里見とん、菊池寛芥川龍之介谷崎潤一郎武者小路実篤永井荷風大佛次郎徳田秋声三上於菟吉


9円 久米正雄小島政二郎広津和郎白井喬二直木三十五


3円〜8円については省略。西口は、大正15年3月にプラトン社へ入社し、四ヶ月余りで『苦楽』の編集長に就任したという。この原稿料の一覧が、文壇での序列を示すわけではないのだろうが、里見とんもいい位置にいるね。西口のこの本は面白そうだが、なぜか所蔵する図書館はほとんどないみたい。

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誰ぞが、「静岡松坂屋古本まつり」(4日まで)に出現したりして(笑)。真丹後氏の縄張りみたいだすよ。


ブックセンタールネで『季刊 読書のいずみ』秋号(116号、2008年9月。全国大学生活協同組合連合会発行)をもらう。「座・対談」は万城目学、特集は「博物館へ行こう!」。この冊子(無料)は非常に面白い。最近では、「座・対談」に恩田陸有川浩岡田斗司夫が登場したらしい。特に有川が登場した112号(2007年9月)の「わが大学の先生と語る」は石原千秋早稲田大学教授だからこれはほすぃ〜なあ。なぜか情報が古いが、同誌については、「http://izumi.univcoop.or.jp/」参照。