大槻憲二は、『不同調』4巻5号(昭和2年5月1日)所収の「作家時評の流行」で、『中央公論』3月号掲載の正宗白鳥の「ダンテについて」に対し、「フロイドの汎性欲的世界観だつて氏の解釈してゐられる程単純なものではない様である」と批判している。大槻がフロイトに言及した最初期の著作ではなかろうか。
(参考)「ダンテについて」で、白鳥は、「近年『ヒステリーの研究』をはじめ、さまざまな精神分析の新研究を発表し、旧套を脱した所説によつて世を驚したフロイドの性欲観に拠つて批判すると、『神曲』の天堂も、必竟ベアトリチエに対するダンテの厭迫されたる性欲の変形と見られるのである」と記している。
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本日の日経朝刊最終面に奥田万里さんという人が「文士憩う東京初のカフェ」で「メイゾン鴻之巣」について書いている。鴻之巣を始めた奥田駒蔵は、万里さんの夫の祖父に当たるという。『祖父駒蔵と「メイゾン鴻之巣」』(かまくら春秋社出版事業部、2008年7月)を執筆。
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