神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

日本国語会と仏教関係者


日本国語会の創立発起人には、500余の人が名を連ねていて、この人達のグループ分けをしてみると面白そうである。国語学者、作家、政治家、仏教関係者など。9月27日で挙げた『現代仏教』の編輯同人で日本国語会の発起人と重複するのは、同誌主幹の高楠順次郎のほか、安藤正純、小野清一郎、鈴木大拙、瀧精一、高島米峰、長井真琴、新村出橋本進吉、山上曹源。安藤は興味深い人物で、哲学館を出て、『明教新誌』、『日本新聞』、『東京朝日新聞』で記者を務め、衆議院議員となる。戦時中、全日本仏教青年会連盟理事長であった。大東亜伝書鳩総聯盟の創立賛成人でもある。


日本国語会には、他にも仏教学者として、江部鴨村、澤木興道の名前も。高島米峰と混同されることが多かったという児童心理学者の高島平三郎の名前もあって、この人は田中智学の日蓮主義に共鳴し、禅宗にも精通したとされるので、仏教関係者に入れてもよいだろうか。


仏教関係者ではないが、よくよく見てたら、スペイン語学者の笠井鎮夫(!)(9月1日参照)や、吉村貞司(彌吉光長の弟の吉村かしら。昨年2月10日参照)、小野賢一郎(9月25日参照)、中山太一(昨年9月24日参照)、八角三郎といった名前もある。


政治家としては、元総理小泉純一郎の祖父小泉又次郎、父小泉純也の名前がある。政治家一家の三代目純一郎は、国語問題に関心はあるだろうか。


(参考)8月20日

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要調査:河合秋星。これは難問か。