神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

 三浦関造と神智学


三浦関造と神智学の出会いがいつだったのか、難しい問題である。しかし、想像していたよりも、早かったことが判明した。三浦は石田知治の『第三帝国*1に何回か執筆しているが、「神秘と星学(上)」(78号、大正5年11月15日)によると、

ブラバツキーが唱道したセオソヒヰーでは此不思議な回転期の結果の最高調に達する時と、其時を得るには如何なる準備をなすべきかと言ふことを教えて居る。子供や青年については、其回転期の其影響の及ぶことが特に甚だしいものである。だから斯ふいふ神秘な機会を注意して悪と戦ひ、善を強ふることに努めなければならぬ。/略/即ちブラ[バ]ツキーは太陽の斑点が智的原因と智的機能とを持つて居て、其れが太陽系全体に電気力的運行を促すものであることを唱べた。


この時点で、リシャール夫妻は来日していたが、三浦と対面していれば、さぞ話が合ったことであろう。
出典はわからないが、三浦はこんなことも下篇(79号、大正5年12月1日)に書いている。

それからブラ[バ]ツキーの説に依ると太陽は楕円形から遍円系へと反復運動して居る。これは最近の発見で、三千[ママ]年前の太陽の写真と今日の写真とを比較して証明されたものである。


「三千年前の太陽の写真」!念写したのかしら(笑

                                                                          • -


岡田道一と岡田播陽がごっちゃになってきた。さすがに、岡田美知代は混同しないけど(笑

*1:『復刻版 第三帝国』の解説によると、大正2年10月10日創刊。4年11月の57号を最後に『新理想主義』と『洪水以後』に分化。前者は5年7月、70号で『第三帝国』に復し、7年11月の100号から『文化運動』と改称。