神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

下中彌三郎と三浦関造


平凡社から刊行された岡田播陽『大衆経』(昭和5年6月)に同社々長下中彌三郎が寄せた「『大衆経』の刊行に就て」によると、

「大阪におもしろい学者がある。呉服屋の主人で藝術の鑑賞も学術の研究も共に深く広いこと恐らく現代多く他に類を見ぬだらう、一度逢つてみたまへ」さう言つて私に岡田播陽さんを紹介した最初の人は三浦修吾君だつた。その後、石田望夫[ママ*1]、井箆節三、三浦関造の諸君から色々と播陽談を聞いてなつかしく思つてゐたがこれは今から数十年前だつた。逢つたのは本年一月、曽根崎の米田旅館の一室に於てゞあつた。


下中の他に一文を寄せたのは、志賀志那人、坂本孝三郎、医学博士飯島貫一、中西牛郎、湯浅吉郎、井箆節三、中央・東洋両大学教授広井辰太郎。元京都府立図書館長湯浅吉郎が出てきた。


「関造」には「せきざう」とルビがある。昨年2月26日に紹介した三井甲之『手のひら療治』中の「関造」も同様のルビが付されていた。



(参考)下中と三浦については、一昨年2月23日にも言及していた。

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オリンピックということで、半井小絵さん(NHK気象予報士)の登場する時間帯が変わっとる。わすに断りもなしに(笑


ユリイカ』の8月号(フェルメール特集)を見てたら、次号は「太宰VS安吾」特集。
舞鶴引揚記念館では赤塚不二夫追悼のイラストの展示をやっているらしい。→「http://kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008080600069&genre=K1&area=K60

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「すばる文学カフェ」の武藤康史読書日録」更新。「講談社文芸文庫のために小島政二郎の著書目録と年譜に悪戦苦闘」していたらしい。


ダ・ヴィンチ』の「今月の注目本130」に猫猫本登場。

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某大物図書館人の出てくる日誌に、皆川三陸や吉田三郎も出てきた。こうなると、星一市河彦太郎も登場するかすら。

*1:「いしだもちを」とルビがあるが、石田友治の号は望天らしい。