神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

台湾愛書会のメンバー 


林信行「若き日の島田謹二先生 書誌の側面から(3)」『比較文学研究』77号に、台湾愛書会が出てきた。

(昭和八年)四月十二日、三年前から台北帝大で同好者が集まって続けていた「書物の会」のメンバーで、台湾日日新報社社長河村徹、台湾総督府図書館長山中樵、同図書館員市村栄、台北帝大教授植松安、同瀧田貞治、同田中長三郎、同澤田謙吉、同武田虎之介、同矢野禾積*1諸氏と、鉄道ホテルで会合した。会合の目的は、「書物の会」を「台湾愛書会」に改称し、会則を決め、役員を人選して、一般に配布する趣意書の文案を作成することにあった。そのとき、講演会開催、会誌創刊等についても決定した。六月十六日、「台湾愛書会」の機関誌『愛書』第一輯が創刊された。これに「贋造文学夜話−サーマナザーの台湾誌」を寄稿した。


台湾愛書会については、たしか沖田信悦『植民地時代の古本屋たち』の注にもちらっと出てた。


(参考)7月25日

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戦前のトンデモ世界の王、酒井勝軍のシンパに新潟県三條市立図書館司書渡邊清吉がいたことは、3月29日に紹介したところである。これに加えて、書物奉行氏が吉村定吉7月25日参照)もシンパだった(というか、酒井より上手?)ことを発見した。→「http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20080804


サンデー毎日』に、むのたけじ、(聞き手)黒岩比佐子『戦争絶滅へ、人間復活へ――93歳・ジャーナリストの発言』(岩波新書)の書評(斎藤貴男氏)あり。