神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

由良君美の国文一族


由良君美の一族について。
山口昌男「飲み歩いた記憶、長年の学友−石井進君、萩原延寿さんのこと」*1によると、

今は亡き英文学者の由良君美氏も大変博学な才人であったが、この由良氏は石井君と従兄弟の関係にあり、「石井の奴は、父親が石井庄司であるから大変な幼少期を送ったのだよ」と言っていた。石井庄司氏は国文学者で去年百歳で鬼籍に入られるほど長寿であった。(略)
石井庄司氏は『万葉集』から現代文学に到る研究で知られ、特に一時期の大学受験生は『現代文の新研究』*2で有名だった。


また、由良の「神と犬」『みみずく英学塾』によると、

わたしの母方の祖父・吉田彌平は国文法学者だったこともあって、言葉づかいにうるさかった。

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グランデュオ蒲田がオープンしてた。

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竹内洋社会学の名著30』(ちくま新書)を立ち見。こういう本は、昔は中公新書が得意だったやうな。作田啓一先生の本もしっかり入ってた。

*1:朝日新聞2001年11月9日夕刊。引用は『山口昌男ラビリンス』から。初出とは若干の異同あり。

*2:藤岡改造との共著『現代文の新研究』(三省堂、1966年10月)のことか。