神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

掛川病院長山崎増造のネットワーク


日本広しと言えども、明治期の掛川病院長山崎増造なぞに関心のあるのは、ma-tango氏(と『天下之記者』の著者高島俊男氏も?)ぐらいであろう。余り関心のないオタどんではあるが、幾つかの日記に名前を見かけたので、忘れないうちに記録しておこう。


ジョン万次郎の長男、中浜東一郎の日記では、

明治27年5月15日 掛川駅に至れは出迎ふる郡書記あり、(略)。午後二時より農業館にて防痢の演説を為し、終りて噏月楼に開きたる医師の饗応を受く。此宴に出席したるもの左の如し。/略/掛川町 小幡義在/〃 山崎増造


ちょうどこの前後に天下之奇人にして、天下之記者山田一郎が、山崎に痔疾の手術を受けている。


また、山田の親友市島春城の日記には、

明治38年1月17日 宮崎三昧、山崎増造等の来信に接す。


山田がたまたま上京していた山崎の診察を受けるのは、3月の末だから、1月の段階で山崎の来信があるというのは、市島と山崎は共通の知人である山田を介して、面識があったのかもしれない。


それと、一昨年7月12日に、坪内逍遥が、明治36年6月15日に読んだ『催眠術と感応』について、明治36年9月刊行の山崎の『催眠術及感応療法』のはずがないと書いたけれど、坪内と山崎には山田という共通の知人がいたのだから、もしかしたら刊行前に何らかの形で入手していたのかもしれない。

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『WiLL』5月号は佐藤優「猫はなんでも知っている」の連載開始。
ん、猫!?
もしや、猫猫先生との戦争が始まったかと思いきや、本当に猫の話だった。しかし、谷崎が出てきたり、右翼・左翼の話になったり、そこはかとなく猫猫先生がらみの匂いも。今後の展開に期待してみるか。