谷崎潤一郎の養女恵美子が、観世榮夫と結婚する前に見合いをした一人が星新一だったことは昨年5月8日に言及したところである。もう一人、辰野の親戚とも縁談の話があったらしい。谷崎の昭和26年10月25日付け和辻哲郎宛書簡によると、
大兄も御存知の筈の○○○○博士令息○○○氏と小生娘と目下縁談進行中に有之、○○家は旧友辰野隆の親戚にてもあり辰野も極力推奨してくれ○○氏御夫婦ハまことによき人々にて羨むべき家庭のやうに見受けられ小生も大いに意動き居り候処たゞ肝腎の○氏の性格肌合等がよく分らず同氏の事を今一層よく知り度と存じ居候承れバ大兄と○氏とハ師弟の御関係の由ニ付同氏の人物に就いて大兄の観らるゝところを御差支なき限り御洩らし被下候ハヾ此際それを参考に致し度と存じ居候
伏字にするほどの内容ではないと思われるのだが、なぜだろう。
和辻の返書は公表されていないが、結局○氏と結婚していないのだから、かんばしい内容ではなかったのだろうか。
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昨日はNHK教育「トップランナー」にて桜庭一樹を見る。川上未映子*1と並ぶとおばさんくさく見えてしまう桜庭だが、和服姿で川上ぬきだと美人だった。紀伊國屋書店新宿南店が映っていたね。
