神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

弦斎に負けた男、福士政吉


「歌う記者」石川啄木の日記に驚くべき記述がある。

明治41年9月16日 三十四年の頃、日報社は呉服町の川越といふ酒屋の隣りにあ[つ]た。主筆はその時から神川福士政吉氏、その昔報知新聞が初めて懸賞小説を募集した時、村井弦斎が一等で此人が二等だつたといふ。埋れたる人の一人。武骨な、口下手な、肥つた人であつた。


「日報社」は岩手日報社のこと。弦斎が報知新聞(郵便報知新聞)で一等賞だったなんて話はあったかしら。

                                                                                  • -


メトロポリターナ』2月号まで猫特集。

                                                                                  • -


『群像』3月号の安藤礼二「日本近代思想史」にたうとう平井金三が登場。ma-tango氏もびっくり!?