神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

薄井秀一の婦人論


薄井秀一の書いた婦人論を幾つか見つけた。


「新しい女と卵細胞」『中央公論大正2年5月号
「近代婦人思想の出発点」『中央公論』婦人問題号(大正2年7月15日発行)
「近代婦人の貞操観」『太陽』近時之婦人問題号(大正2年6月15日発行)・・・薄井長梧名義
「『予が婦人観』と僕の婦人観」『新仏教』(大正2年8月発行)
「自覚せる新女徳の価値」(?)『大正婦人』(大正2年6月?発行)(未見)
「女子の潜在能力と婦徳」『新真婦人』第21号(大正4年1月1日発行)


薄井は大正8年秋渡英。大正11年頃帰国。
大正12年1月以降「長梧子」、「北澤長梧」、「北澤秀一」名義でモダン・ガール論が展開される。


夏目鏡子漱石未亡人)、小宮豊隆、松岡譲、朝倉文夫、坂口二郎(萬朝報編集長)、成瀬正一らは、薄井秀一=北澤秀一であることを知っていたと思われる。


(参考)昨年9月9日


追記:皓星社雑誌記事索引で見ると、『婦人公論』の「丸ビル中心の文化号」(大正14年4月号)に北澤秀一「丸ビル中心の現代文明論」と薄井長梧「「丸ビルの女」の顔・服装・表現」の両方が掲載されている。

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上野の国際こども図書館で「チェコへの扉展」開催中。

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朝日新聞』夕刊で連載中の「ニッポン人・脈・記」の「わが町で本を出す」には、書肆アクセスで馴染みになった地方の出版社が色々出てきて楽しい。『ナンダロウアヤシゲな日々』を出した無明舎出版も出てきたね。この流れで書肆アクセスのことも出てくるのかしら。