神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

 文学部長の独裁


『本間久雄日記』というのは、人名索引があればもっと活用されるのだろう。こんな一節もあった。

昭和35年12月28日 引きつゞき午後二時頃大沢実君来る。茶の間に通し、学校内の裏話など種々きく。(谷崎氏の独裁、取巻連の横暴其他)此間に処にしての大沢君の不愉快さ察するに余りあり。


谷崎潤一郎の弟精二は、当時早稲田大学第一文学部長だったと思われる。大沢は教授。独裁云々は、精二だからという話ではなく、何とか長と名の付く立場にある人には多かれ少なかれ、こういう話があるのだろう。よく知らないけど。


追記:精二はこの年の9月に学部長を退任。

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比較文学島田謹二の年譜(『島田謹二教授還暦記念論文集 比較文学比較文化』所収)に図書館ネタがあった。

明治34年3月 日本橋区本銀町生


大正11年3月 東京外国語学校英語部文科卒


昭和3年3月 東北帝国大学法文学部英文科卒


  4年4月 台北帝国大学文政学部講師


  15年4月 台北高等学校教授、台北帝国大学講師兼任


  19年12月 陸軍司政官に任ぜられ、香港大学図書館の管理に当った。


  24年6月 東京大学教授


  25年10月 教養学部に教養学科開設せられ、比較文学の講座担当


  28年4月 大学院人文科学研究科比較文学比較文化課程主任


  36年3月 東京大学を停年により退官


  36年4月 実践女子大学教授 

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「北方人」日記さんの話が、猫猫先生のブログに出てた。