1年の最後は、独歩にしようか。
寺田寅彦の日記*1によると、
明治38年8月26日 電車にて神田中西屋迄行く 帰りに新古文林求め帰りて読む。
9月4日 宅へ婦人画報送る。
9月26日 独歩集求め帰りて読む
10月 3日 婦人画報求め帰る。
10月 4日 夜夏目先生訪ふ 新古文林求め帰る
『新古文林』は明治38年5月創刊、『婦人画報』は同年7月創刊、『独歩集』も同月発行。
9月4日の条に「宅へ婦人画報送る」とあるけれど、年譜によると、寺田は8月12日郷里の高知で結婚(再婚)し、単身上京していた時期に当たる。『婦人画報』は新婦へのプレゼントかと思われる。日記のこの1行にそういう物語が隠されていたのだね。来年も日記読みを続ける意欲が湧いてきた。といっても、新規開拓しないといけないね。最近引用する日記が特定の日記に偏ってきたからね。
今年1年コメントをいただいた方や、こっそり(?)見続けてくれた方、よいお年をお迎えください。来年も引き続き拙ブログをよろしくお願いします。
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大掃除もせずに、最後の書店巡り。『出版ニュース』1月上・中旬合併号を見る。例年通り黒岩比佐子さんや小谷野敦氏などの新年の執筆予定が掲載されていた。
対談・IT時代の国立国会図書館(長尾真、阿刀田高)も載っているだす。