神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

均一小僧と類似宗教学者の接近遭遇


再び岡崎武志氏の著作から。

一番よく通ったのが、銀閣寺参道から今出川通りを西進し、京大前から鴨川を越えて、本を質に取ることで知られた「善書堂」周辺までのコース。これらの店では、一時期凝った美術の本や、詩集、文芸書、それに文庫をチビチビ買っていた。買ってきた本を抱えて、ジャズ喫茶や京大前の喫茶店進々堂」でコーヒーを飲むのが、貧乏学生の唯一のぜいたくであった。


引用は、「恋あり恋なしで過ぎた京都“青春期”」(『気まぐれ古書店紀行』工作舎、2006年2月)から。ma-tango氏の回想を読んでいると、後の均一小僧岡崎氏と、後の類似宗教学者ma-tango氏は、しばしば出くわしていたのではないかと思えてくる。


追記:大田区立郷土博物館で、「川瀬巴水展」が始まった。無料。12月2日まで。