神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

高山宏の仮性図書館本?


高山宏氏の『世紀末異貌』(三省堂、1990年6月)は多分持っていない。
同氏の『奇想天外・英文学講義』(講談社選書メチエ、2000年10月)によると、

その過程でできた本が、今は絶版になった『世紀末異貌』である。世紀末をオスカー・ワイルドビアズリーなどで説明するのはやめて、戦争とデパートと催眠術の三つで(!)議論してみせた。ぼくは今でもこの本には絶大な自信を持っている。(略)
また、図書館の十進分類法を発明したアメリカ図書館協会会長メルヴィル・デューイ(一八五一〜一九三一)を研究しない世紀末論はナンセンスだとも主張したのだが、ぼくがいっていることの意味をだれも理解してくれなかった。

書物奉行氏の言う「仮性図書館本」かしら。