残念ながら行けなかったけれど、東京古書会館での「本屋さんの現在とこれから」の様子について、「黒岩比佐子さん」、「晩鮭亭さん」が報告してくれている。
南陀楼綾繁さんが『路上派遊書日記』の畠中理恵子さん(書肆アクセス店長)との対談で、「当然のようにあると思ってるものがそこにないというのは、とても困りますね。だから、アクセスもいつまでもあり続けてほしいと思います」と述べたのは、昨年の3月30日。わずか、1年半ほどでアクセスの閉店(11月17日)という事態になるとは、誰が予想したであろうか。
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アメリカ文学者にして、神保町の洋書店「ワンダーランド」の店主だった蟻二郎(9月28日参照)。もはや、そのような人を覚えているのはma-tango氏や小谷野敦氏など極一部の人だろう。1996年1月の蟻の死と共に「ワンダーランド」も消滅したと思われる。
蟻については、小谷野氏の先輩に当たる四方田犬彦氏も記録していた*1。
神保町に「ワンダーランド」という一風変わった洋書屋があった。そこの主人の蟻次[ママ]郎という人はつい先頃亡くなったが、『アメリカの地名』という隠れた名著を書いた研究家でもあった。この本を読むと、合衆国にはいかにも珍妙な地名が山ほどあるとわかる。(略)(96・10・16)
四方田氏はどうやって蟻の死を知ったのだろうか。