神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

 国民精神文化研究所とスメラ学塾・皇戦会の関係

荻野富士夫氏(小樽商科大学教授)が書かれた『思想検事』(岩波新書)は、内容はすっかり忘れてしまったが、有益な書と感じたことだけは覚えている。その荻野氏の『戦前文部省の治安機能−「思想統制」から「教学練成」へ』(校倉書房、2007年7月)を読んだ。国民精神文化研究所の所員だった小島威彦が出てくる。

教学局『現下ノ思想動向』には、四二年中に「不穏嬌激ナル言辞ヲ為シテ取調ヲ受ケタ者」として、研究所所員の小島威彦(哲学科)と伏見猛彌(教育科)の二名をあげている。この詳細は不明ながら、小島は「有罪ニヨリ失官」となり、伏見は「警察釈放」となっている。また、法政科の大串兎代夫は「議会制度ニ関スル学説」が「面白カラザルモノ」として著書の改訂を命ぜられている。


小島の検挙については、昨年6月9日参照。


追記:『著作権台帳*1を見ていないことを思い出した。某図書館にて見ると、蟻二郎の生没年が判明。昭和4年10月27日兵庫県生まれ。平成8年1月1日没。本名三宅二郎(みやけじろう)。
著作権継承者は三宅×子(続柄記載なし)でさいたま市の人。没年が判明したので、色々調べやすくなった。蟻二郎が本名だと思っていたので、驚き(婿養子になり、その後も蟻を名乗ったという可能性もあるが)。


ノラ*2は今日も赤い座布団の上で死んだように眠っていた。わたしゃ、起きているところを見たことがないよ。


浅川書店(店の方)の2冊100円の均一台に、ヨコジュンさんの文庫(小説)がたくさんあるのを見た。

*1:第26版、平成13年10月発行

*2:古書現世」の看板猫