永代静雄の「満蒙研究所」については、よくわからなかったが、「満蒙資料協会」というのを見つけた。
『昭和十八年版日本文化団体年鑑』(『戦時下日本文化団体事典』第3巻で復刻)によると、
所在地 東京都麻布区市兵衛町一ノ六
電話赤坂一二一八
役員 主幹中西利八
組織 個人経営
設立の目的及事業 大陸に於ける産業経済之研究並に之れが資料の蒐集、出版事業
沿革及既往事業 昭和九年十月創立。支那満洲内蒙を実地調査すること八回(これに関する発表未だし)−満農生活の研究−内蒙衛生調査−満洲商業史の研究調査等−出版部−満洲紳士録、中国紳士録
昭和十六年度主要事業 前記諸調査
『中国紳士録』! って、最近金丸裕一氏(立命館大学教授)が「ゆまに書房」から復刻した書籍だね。
「満蒙研究所」とは関係なさそうだが、別の団体に関する情報を見つけてしまった。金丸先生はご存知の内容かしら。
追記:小谷野敦の「東大小説」 対 森見登美彦の「京大小説」
なんちて。
書物奉行氏が小谷野敦『日本売春史』(新潮選書)を買ったらしい。先を越された。まだ『童貞小説集』(ちくま文庫)を読み終えていないのだね、私は。ノンフィクションならあっという間に読めるが、小説の方がなぜか時間がかかってしまう。