大森の黄鶴堂という古書店はすごい店だったらしい。
『古川ロッパ昭和日記』によると、
昭和17年11月8日 一時おくれて新橋駅、正岡と待ち合せて、大森で下車。黄鶴堂といふ古本屋あり、入って一目見渡すと、アッと言ひたい程、文学本ばかり古書の山、約二時間の古本漁り、全部で五十円がとこ買ひ込む。
18年4月15日 さて迷った揚句、大森迄行き、黄鶴堂へ。古本探しで丁度いゝ時間になる。夢声も僕もいろゝゝ買ひ込む。
ロッパとともに、正岡容や徳川夢声も寄ったことがある大森の黄鶴堂。どういう店だったのだろうか。
さすがに、今回はレッテルの出現はないか(笑