神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

古川ロッパと麻雀をする市河彦太郎


晶文社から復刊された古川ロッパ昭和日記。なぜか市河彦太郎が登場。

昭和18年10月30日 今日は麻雀連中が十時から来る。市河彦太郎と本田一平・橘弘一郎。此の世の中に、此の時世に、充実した感じ、たんのうする感じは、これより他に求められまい。最初から当りで、五千プも勝。昼は各々持参の弁当を食って貰ふ。勝ったり負けたりするが結局僕トップ。夕方迄で橘が帰り、入れ代って堀井が来る。


この市河があの市河だという確証はないけれど、外務省文化事業部時代に知り合った可能性はある。谷崎潤一郎と市河の出会いもあったりしたら面白いのだが。


市河の名前は、内緒のトンデモ日記でも見つけた。

昭和18年9月14日 十七時雨ヲ衝テ星岡茶寮ニ至リ日本教学研究会ノ協議会ニ列ス。予ハ初テナリ。市川[ママ]イラン公使、花山博士等モ出席シ談笑ノ后二十一時半ニ帰宅ス。


市河のような無名に等しい人の名前が、どうしてこんなにあちこちで見つかるのだろうか。


(参考)早稲田大学演劇博物館で、7月31日まで「古川ロッパとレヴュー時代−モダン都市の歌・ダンス・笑い−」を開催中。無料。 


追記:世の中には、ハンカチ王子派、ハニカミ王子派というのができたらしいが、フルホン王子派(笑)というのも出てこないかすらね。