神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

 「図書群」に選ばれた諸岡存の著作


『出版文化人名辞典』第1巻*1の「現代執筆家一覧」によると、


諸岡存(モロヲカタモツ)

明一二生、渋谷区金王町七五
出生:佐賀
出身校科名:九大医学、医博、職歴:九大助教授、駒大教授、現職:医師
所属団体:興亜同名[ママ]協議員、禁酒同盟理事
著書の一部(発行所):茶経評釈三巻(茶業中央会議所)、茶とその文化(大東出版社)
昭和16年以降新聞雑誌に執筆せる論文作品等の一部(誌紙名):茶の科学(朝日、読売)、心理問題(報知)


「存」の読み方は、「たもつ」みたいだ。国会図書館が「そん」とするのは、なぜだろう。


『資料集総力戦と文化』第2巻所収の「読書会指導要綱」(日本図書館協会、1942年9月)を見てたら、図書群の具体例として、「健康増進ニ資スルモノ」の中級欄に、諸岡の『快食快眠快便』(実業之日本社昭和14年)が挙がっていた。トンデモ本なら面白いが、図書群に選ばれるぐらいだから、そんなことはないか。


参考:「書物蔵」。書物奉行氏との「ショシ・セッション」だね。リアルのセッションも間近いか!?


日本古書通信』によると、6月17日まで天理ギャラリー(神田錦町)で「江戸時代の西洋学展」開催中。無料。

*1:底本『現代出版文化人総覧 昭和18年版』