大東亜宣伝連盟について、『戦時下日本文化団体事典』第3巻（大空社、1970年7月。底本：『日本文化団体年鑑 昭和十八年版』）で判明した。
役員：理事長アルス社長北原鐡雄、副理事長藤澤友吉商店企画部長中田房次郎、常務理事日本宣伝社長片柳忠男、外理事四三名
組織：会員組織（連盟員七百余、部課、企画事業局、支部大阪、奉天、京城、京都、名古屋、神戸、福岡、小樽、関東州）
設立の目的及事業：一.日本宣伝道の確立 二.高度国防国家体制下の民間宣伝部門の一元的組織確立 三.国策宣伝の昂揚 四.産業宣伝の粛正向上に努め以て大東亜の新秩序建設に翼賛するを目的とし、
一.国策宣伝の企画実践 二.展覧会の開催 三.機関誌の発行 四.講演会及映画会の開催 五.研究会の開催 六.其他連盟目的の遂行上必要と認めるもの
沿革及既往事業 日本宣伝道の確立、高度国防国家体制の一翼たる民間宣伝部門の一元的組織確立、国策宣伝の昂揚、産業宣伝の粛正向上を目標として、昭和十五年九月創立。当時新東亜産業美術連盟と称し、昭和十六年十二月大東亜宣伝連盟と改称す
既往事業については、例えば、（イ）「翼賛新聞」の発行、（ニ）「翼賛陳列窓」の運営、（ハ）機関誌「宣伝研究」の発行、（ヌ）官民合同「宣伝用語委員会」主催があるが、その他は省略。
『雑誌年鑑 昭和十七年版』によれば、大東亜宣伝連盟から昭和15年12月創刊、発行者・編輯長片柳忠男で『宣伝戦』という雑誌が刊行されている。
