小谷野敦氏が、
「いやん、ばかん」という表現はいつから始まったのかと思って、米川昭彦『日本俗語大辞典』を見たが「いやん」しかなかった。多分誰かが使い始めたのだと思うのだが、誰か教えてほしい。
これを見て、思い浮かんだのは、ドリフターズ、ハレンチ学園(永井豪)。ドリフではちと調べようもないかと思い、永井の方を調べてみる。ハレンチ学園の登場人物のせりふで、「いやーん、ばかーん」に近いものはあった。
ヒゲゴジラのせりふ(「作戦“H”の巻」、『少年ジャンプ』1969年3月13日号)
「イヤ〜〜ン
ばか ばか 〜〜
アン アン
ア〜〜ン」
永井の作品では他に、
大町先生のせりふ(「ダイマチ先生」、『なかよし』1969年2月号*1)
「いや〜〜〜〜んばか」
というのがあったが、結局、ドンピシャのものはなかった。もっとも、あったからと言って、永井豪がこの言葉を創出したとは言えないのだけれど。
現代マンガ図書館にこもって、もそっと調べるか(笑
NDL-OPACによると、立川談志『あらイヤーンなひと: 笑う楽しさがいっぱい』(有紀書房、1965年)という本があるみたい。
追記:「美人の編集者」にチョコをもらえる人はいいなあ・・・