『木下杢太郎日記』第4巻(1980年5月、岩波書店)によると、
昭和14年7月25日 九時に一旦宿にかへり、斎藤君を伴ひ奉天図書館にゆく。衛藤館長まだ出てゐず、五分ばかり待つうちに来る。バツクの小説とクリステイの記録のこと。在満州の日本の中等為政者になやみ有ることなどに及ぶ。即ち何を以て支那人に臨むべきか。衛藤君の主張する所は支那人が日本になほ服するのはその道徳心であると主張した。然るに日本官吏が必しも道徳的でなく、最近も尤も目に余る熱河の官吏を懲罰に附した
(略)衛藤君の一児は橋本満次教授の処にゐる由
谷川徹三君が訪ねて来て一緒に話した。
今年のトリは、図書館ネタ。来年も続々と発見があるか!?
ドク男、ドク女の皆様方、よい、お年を。
す、すまった。立石書店には行ったが、古書現世には行けなかった。ノラにあいさつできず・・・