神保町系オタオタ日記

自称「人間グーグル」

関西文化の日だが・・・


昨日から、関西文化の日ということで、近畿の美術館・博物館の常設展などが無料(特別展も無料の所があり)。今日はどこへ行こうか。でも、雨だすね・・・



先日の「文化の日」には、無料と勘違いして芦屋市谷崎潤一郎記念館に行ってしまった。300円損した!(せこいぞ、わしは)
本当は、同記念館は21日、22日に無料となるのでした。


損したというのは嘘で、十分元は取れた。読売新聞7月13日夕刊に載った、新発見の谷崎の直筆書簡が展示されていた。
明治45年に滞在した京都木屋町の宿「八千代」に宛てた、大正元年8月15日付けの書簡。同紙掲載の芦屋市谷崎潤一郎記念館の学芸員永井敦子さんの記事によると、谷崎が人力車から転落して頭を強く打ち、大阪で静養したまま京都に戻らずに東京へ帰ることを詫び、後始末を頼む内容。『青春物語』の内容を裏付けているという。同紙の記事を知らずに見に行ったことに加え、何年かぶりの訪問*1なので初めて見学するのと同じようなものであることもあり、十分300円分の価値はあった。
書簡は、10月30日に言及した時期の話でもある。岩野泡鳴の日記と書簡を付き合わせると面白いかもしれない。
偶然とは言え、ラッキーであった。


*「旧帝国図書館建築100周年記念サイト」って見た?

*1:時間だけは腐るほどあった毒男の時代は、暇つぶしに全国のミュージアム巡りをしていたのだ。「今でも、毒男だろう!」ってか。ほっとけ!