だれぞ(もちろん書物奉行氏のこと)の好きな「図書館とトイレ」ネタ。
野上彌生子の日記*1昭和27年12月15日の条によると、
かねての約束で昭子さんと新宿で逢ひ国会図書館の組合の婦人部の人々の為に話しに出掛ける。この宮殿が一般人の出入自在な図書館となり、その中に婦人の組合員が集会をもつことを、戦前誰が夢想されたらうか。(中略)これを事務的なものに使ふのにはいろいろ不便があるらしいが、わけても用場が地下室にある。(中略)婦人部の要求で、建物のそとにそれを新しく作らしたといふ話も中々おもしろい意味あることだ。話はエヂプトの間と呼ばれ、その様式で飾られた部屋でなされた。
「昭子」は、脇昭子。小宮豊隆の娘らしい。